夕張学 Yubari Fieldwork

夕張学とは

新しい豊かさをつくる「夕張学」

縮小ニッポン。日本のどこにも、夕張はあるはずです。破綻すれば何ができなくなるのか。
できなくなって、ほんとうに困ることは何なのか。それで泣く人はどんな人か。
できなくなって、むしろ良かったことはないのか。
それを知るだけでも、これからの日本にとって大きな資産です。
今までの暮らし方にしがみつきたい人、しがみつくしかない人を、どれだけ新しい暮らしに向けさせるのか。ささやかに見えて、とても深い知恵が必要になります。
だから、夕張は英知の宝庫でもあるのです。

夕張は、もと来た道に戻らない。

破綻こそ、変革のチャンスです。やるしかないからやれるのです。
いままで、おカネだけに頼っていた。行政任せにしてきた。文句は言うけれど、自分では動かなかった。
おカネが詰まれば、知恵を動かし、新しい豊かさをつくりだす。
そんな試みが、「夕張学」です。

日本中の「夕張市民」とともに育てたい。

夕張で暮らす人だけでなく、同じような問題意識を持つ人といっしょに、
夕張を教材にして研究していきたい。考えるだけではない。行動し、悩み、そこから、
新しい価値観やコミュニティを生み出し、育てていきたいと思っています。

夕張学会代表:里見 喜久夫

「夕張学会」組織

● 正式名:夕張「村」プロジェクト「夕張学会」
● 学会長:里見 喜久夫
副会長:正木 英之
最高顧問:佐藤 学
● 学会本部: 季刊『コトノネ』編集部
〒153‐0051東京都目黒区上目黒2‐9‐35 中目黒GS第2ビル4F
● 夕張研究室:「あり―さだの杜」夕張事務所
〒068‐0751 夕張市沼の沢35番地(旧緑陽中学校)
TEL&Fax/0123-57-3883
● お問い合わせ:コトノネ編集部
〒153‐0051東京都目黒区上目黒2‐9‐35 中目黒GS第2ビル4F
TEL/03-5794-0505 Fax/03-5794-0506
E-mail:info@yubarigaku.jp

夕張学会・研究学部

ふたつの研究学部で始めます。

夕張破綻学(代表:佐藤 学)
夕張市が財政破綻してから、新しい町づくりの前線に立ってきた佐藤学さんが代表です。
市民の戸惑い、嘆きの声を聞き、その中から希望のタネを見つけてきた佐藤さんが、
その過程を整理・分析。全国の行政に携わる人とともに研究する。

夕張福祉学(代表:里見 喜久夫)
夕張から、「サステナブルな福祉」を目指していきます。
夕張においては、高齢者は50%を越え、障害者も12%と言われています。福祉支援が必要な人は半数を越えます。子どもを含めれば、いったいどれだけの人を残りの生産人口(40%弱)で支えるのでしょうか。破綻した夕張は、福祉の構造からみても先進地なのです。支えられる人は支える人にもなり、支え支えられるコミュニティづくりが必要になります。そのような地域にするために、どうすればいいのか。何を変え、何を生み出さなくてはいけないのか。それを研究し、理論化して、さらに行動に移して実学にする「夕張福祉学」です。沼の沢の廃校を研究室にして活動していきます。

研究課題

夕張福祉学とは、サステナブル福祉学です。
①相互支援研究会:支援者が介助・介護する福祉から、障害者や高齢者が仲間同士ではたらきかけ、助け合う事例を集めます。支援される・支援する。この立場の固定は相互の成長を阻みます。お互いの可能性を引き出せません。

②知的障害者に学ぶ研究会:知的障害者は、IQによって決まる。IQで何を計れるのでしょうか。知的障害者は、言葉にできなければ、思考もないのでしょうか。言葉にできない、表現できない。言い換えれば、わたしたちが受け止められない、理解できない知的世界を持っているのではないか。その可能性を実例から探索する研究会です。

役員紹介

夕張学会 会長 里見 喜久夫

夕張学会 会長
里見 喜久夫

大阪生まれ。東京暮らし37年。
カネでは得られない豊かさを、夕張に学びたい。
■季刊『コトノネ』発行人/編集長
全Aネット監事(正式名称:NPO法人就労継続支援A型事業所全国協議会) 
自然栽培パーティ副理事長(正式名称:一般社団法人 農福連携自然栽培パーティ全国協議会)
株式会社ランドマーク 代表取締役
株式会社はたらくよろこびあデザイン室 代表取締役
■昭和23年(1948)大阪生、69歳
東京在住37年、いまだ大阪弁しか話せない。
1991年に、株式会社ランドマークを設立。商品プランニング、デザインなどの業務に携わる。2012年、株式会社はたらくよろこびデザイン室を設立。障害者の経済的自立をテーマにした季刊誌『コトノネ』の発行に関わり、編集長を務める。
2008年にドイツW杯を記念して、選手のいない写真集『‘06 GERMANY』を出版。絵本は『ボクは、なんにもならない』(2008年、美術出版社)、『ボクも、川になって』(2010年、ダイヤモンド社)、『もんばんアリと、月』(2012年、長崎出版)など。
日本ペンクラブ会員

夕張学会 副会長 正木 英之

夕張学会 副会長
正木 英之

15年前は、失敗の繰り返し。
いま、最後の挑戦期
■わくわく創造グループ 代表、
特定非営利活動法人あ・りーさだ
代表理事特定非営利活動法人サッポロボーイズ 代表理事
■昭和33年12月24日(1958)、夕張市鹿島千年町生まれ。
趣味「仕事を創る」
理念「すべては、失敗から始まる」
信念「利益は追わず、経費を賄う」
夢「原点に帰る」
目標「夕張「村」」

夕張学会 最高顧問 佐藤 学

夕張学会 最高顧問
佐藤 学

『縮小ニッポンの衝撃』(講談社現代新書)、季刊『コトノネ』25号で熱く率直な語りが話題に。地元では夕張のクマと言われる。
■夕張市役所勤務(24年目)産業振興課 主幹。農業委員会事務局長
■昭和47年4月17日(46歳)、札幌生まれ、0歳から18歳まで芽室町(十勝)で過ごす。
帯広北高校(帯広市)、札幌学院大学(江別市)卒業
信念「カネない、ヒトいない、もう言うな!「量で競うな、質で勝て!」
研究テーマ「過疎地域こそ幸福度は高いのでは?」
最近思うこと「債務解消時(H38年)に夕張は何を発信するのか」
目 標「『夕張ってイイね!』が響くこと」